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埼玉の余話
コラム歴40年、埼玉の政治文化を知り尽くした編集長によるスパイシーコラム
新着記事
- 未熟な議員は社会を知るべし(2016年10月27日)
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地方議員の質の悪さは何も政務活動費の乱用だけではない。議会人のマナーの悪さにも驚くばかりだ。社会の社の字も知らない新人の市議が先輩議員からおだてられて執行部を攻めまくる姿はどうにもいただけない。どの社会にも長幼の序はあって、年が10も20もはなれている部長達にくいつく姿は失笑をかうだけだ。さらにそういう未熟な議員をおだてあげたボス議員は裏にまわって、「あの若…
- 埼玉の自民党の器を疑う(2016年10月13日)
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自民党の良さは保守党らしい大らかさとふところの深さにある。だからキャパも広く、大きいのだ。人材も実に豊富だ。二階さんはその最たる人だ。 しかし、どうも埼玉県連は本来の自民党らしさが見えなくなってきているのは残念だ。例をあげれば枚挙にいとまがないが、先日、秩父、深谷からでている小泉龍司代議士の自民党復党願をけった。小泉さんは大蔵省出身の五期目。官僚臭がまった…
- 埼玉県議会と東京都議会(2016年10月06日)
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東京都議会は実に遠慮深く、小池知事をつっついている。自民党は世論を恐れているからだ。先日ひょんなことで、ドン内田氏の側近、自民都連の幹事長に会ったが、如才なさと凄味が同居していた。今は我慢だということが、長身の彼の満身を包んでいた。自民党は何かを恐れているのだろう。だからこそ上手に角を隠して知事と接している。小池さんはしたたかを絵にかいたような女帝だ。時の人…
- あれから40年!嗚呼 新自由クラブ(2016年09月13日)
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新自由クラブは今から丁度40年前、金権政治を批判して河野洋平氏、山口敏夫氏等によって設立された。「続いて10年、うたかたの政党ですよ」と私が言ったとたん、山口敏夫氏が「あなたは若い!何もわかっていない!」と怒り出した。案の定、そのブームは7年~8年ぐらいで終り、10年目で解散した。気の毒だったのは、新自由クラブの県会議員だった。自民党に戻りたい一心で、山口敏…
- 松永先生と林さん(2016年09月09日)
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松永光さんといえば大蔵大臣をはじめ、3つの大臣を務めた人で、埼玉選出の代議士としてはこの人の肩書きの右に出る人はいない。勲一等旭日大綬章まで受けている。 88才にしてかくしゃくとして、ますますお元気だ。毎日散歩を欠かさない。ハットがよく似合っておしゃれだ。昼は、そば屋か寿司屋に寄って、必ずその場でも本をはなさない。時代に遅れたくないからだそうだが、その前向…
- 上田県政と小池都政(2016年09月02日)
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上田知事は今、4期2年目。前回の選挙でも自民候補にダブルスコアに近い票差で圧勝した。しかし、自民県連は誰も責任をとらず、逆に上田氏にまったくの非協力態勢をとりつづけている。知事を無視する戦法だ。二元制がまったく機能されず、県民はおきざりにされている。 こういう時、埼玉選出の国会議員は何をしているのか。誰も調整をすることができない。正直、国会議員は県連に…
- リーダーの采配(2016年08月19日)
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今年の甲子園は監督の采配ミスが目立っている。優勝候補NO1だった大阪の履正社の敗退も明らかにピッチャー起用のミスだった。相手の常総学院のプライドに火をつけた。あわてて履正社はエースを立てたが、あとの祭りだった。 一方、埼玉の花咲徳栄高校も優勝候補として注目されていたが、ピッチャーの起用をまちがった。エース温存策だったと弁解しても勝負は結果だ。口の悪い甲子園…
- 山口敏夫さんの失楽園(2016年08月02日)
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都知事選に出馬した元労働大臣山口敏夫さんは見事に落馬した。しかも21名中、半分にもいかなかった。おそらく山口さんには落馬の痛みもなかったにちがいない。もう痛みはとっくの昔にマヒしてしまっているからだ。マック赤坂さんは「どうだい、俺は労働大臣までやっつけたぜ」とほくそえんでいるだろう。きっと。 山口さんぐらい華々しい過去をもった人はそうはいまい。26歳で代議…
- 小さな巨人と上田知事(2016年07月26日)
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本県出身の小さな巨人だった山口敏夫氏と上田知事は、深い仲だった。上田知事は大きくを語らないが、山口氏が新自由クラブを結成した時に、上田氏も入党。新自由クラブの職員をしたり、秘書的な仕事にもたずさわっていた。山口氏の引力に魅かれた人達の1人だ。上田氏のある意味では師でもあり、山口氏の活躍の場が、そのまま、上田氏の政治的ふる里でもあった。しかし、その後の山口氏の…
- 埼玉の参議院選雑感(2016年07月12日)
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参議院選、埼玉選挙区は自民、民進、公明が勝利した。自民の関口さんはダントツ圧勝だった。 共産党の伊藤さんははじめ有利のように伝えられていたが、公明の西田さんにはなされた。自民党の肩入れがすさまじかった。やはり安倍さんには公明との二人三脚になみなみならぬ執念があった。行先に憲法がある。公明は例によって憲法改正に一歩引いているかのような姿勢を示しているが、おさ…