トップページ ≫ 社会 ≫ シモハナ物流/85億円投じ、さいたま市岩槻区に3万㎡の物流センター建設
社会
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人件費の上昇、物流費の高騰に起因する製品のコストプッシュ型の値上げが続いている。最近でも一例として大手飲料メーカー各社による2リットルPET飲料水の値上げが相次ぎ発表された。働き方改革が喫緊の課題とされる中、現時点でこの問題の早期解決の糸口を見出すのは難しいといわざるを得ない。そんな中、先日シモハナ物流(本社:広島県)から岩槻物流センター建設の発表があった。
シモハナ物流は2月5日、さいたま市岩槻区に「(仮称)岩槻物流センター」を建設すると発表した。85億円を投じ、国道122号沿いの敷地に延床面積3万m2の建屋を建設する。2月に着工し、2020年7月の操業開始を目指す。超冷凍・冷凍・氷温・冷蔵・常温の5温度帯に対応した施設で、ノンフロン自然冷媒(アンモニア)を使用。自動倉庫(常温庫3438パレット・冷凍庫4056パレット)、トレイ循環式ピースソーター(2機で260間口)、パレタイズロボット(8機)、トラック予約受付システムを導入し、庫内作業の自動化と手待ち時間の削減を図る。また、従業員の働きやすい環境づくりのために、常温庫へ空調設備を導入。そのほか、危機管理対策として非常用電源連結設備を導入し、BCP(事業継続計画)を強化する。
■(仮称)岩槻物流センター概要
建設地:さいたま市岩槻区柏崎
敷地面積:1万9443.05m2 建設面積:9910.63m2 延床面積:2万9981.33m2
着工予定:2月
操業開始:2020年7月(予定)
建設投資予定額:85億円
雇用予定人数:450人
超冷凍庫・冷凍庫・氷温庫・冷蔵庫・常温庫
シモハナ物流は貨物運送事業・倉庫業全般をトータルで手掛ける企業である。関東圏では既に2011年に厚木センター、2014年に浦和第1センター、2018年に浦和第2センターを開設しており、新センター建設によりサービス・品質のさらなる向上を図っていく目論見があるという。
圏央道の開通区間延伸に伴い、物流企業の埼玉エリアでの展開意欲は今後とも堅調に推移していくものと思われる。物流は経済の縁の下の力持ち的存在、その環境整備に果敢に挑戦する企業の息の長い取組みには大いに期待したい。
小松 隆
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