トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ 寂聴と細木数子という二人の烈女
コラム …男の珈琲タイム
二人の有名人が時を同じくして、次の世へ旅立った。寂聴さんと細木数子さんだ。どうも数子とは言いにくい。二人とも世を騒がせたということでは、同じかっこでくくれるが、寂聴さんは昔を悔いて、仏門に入った。そして多くの人々に生きる勇気を与えた。烈女の一人だ。一方、細木さん。会ったことはないが、私の知人が彼女をよく知っていた。彼女が占いで決めた墓地は、悪評のために売れ残ってしまい、寺と墓の業者から恨まれていた。さらに彼女の過去も凄い。若い時は美人でかなりの男達を泣かせたそうだ。中でも東洋哲学の大家・安岡正篤先生に至っては、すっかり細木数子に惚れこんで、80歳を過ぎてから結婚までに突入した。先生84歳、数子44歳。彼女は先生から東洋哲学を学び、占いというビジネスを確立した。やはり烈女だ。ひとりは懺悔の仏門、もうひとりは死ぬまで儲けの道。さぞかしお釈迦様も苦笑いしたことだろう。
鹿島修太
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