社会
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トランプ大統領が意識しているもの。それはノーベル平和賞だ。発表は10月。あともう少しである。トランプ氏は「受賞は無理」としながらも、その可能性を完全に否定してはいない。戦争とは、また平和とは何なのか、改めて考えさせられる。
終戦記念日の前日に惜しくも亡くなられた、茶道裏千家前家元の千玄室さん。彼は「空飛ぶ家元」の異名を持つ、言わずと知れた元特攻隊員だ。終戦ではなく「敗戦」という言葉を選んで発言をされてきた。茶道文化を海外に広め、献茶や講演をし、「一盌(いちわん)からピースフルネスを」の理念を提唱し続けた。千玄室さんは戦争体験の語り部としても際立つ存在であった。人を惹きつけてやまない威厳とあたたかみ、どちらも兼ね備えた貴重な方だった。
相手を敬う「間」を大切にしていた千玄室さん。一盌のお茶は、喉だけでなく心も潤し癒す。海外でも、茶の湯の精神で相手を敬う交流を続けた。そこから信頼関係を築き、更なる発展をさせてきたのだ。今や戦後(敗戦)八十年。千玄室さんの茶の湯の精神は、より一層ひたむきな祈りとなり、世界を静かに包みこんでいる。
葉桜こい
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