コラム
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男の珈琲タイム
男のホットひと息コラム
新着記事
- 楽天的ニヒリズム(2018年03月04日)
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名優大杉漣さんが逝ってしまった。その涙も乾かぬ間に名脇役の左とん平さんもこの世を去ってしまった。人は忽然として皆去る。私の親友も昨年の春、桜の花と共に散ってしまった。「散る桜残る桜も散る桜」私は独りつぶやいた。私の知人が今年、何を思ったのか「行く川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず・・・」と方丈記の一節を年賀状に書いてきた。何んともせつなく、むなしく思…
- 落花流水の人間の絆(2018年02月17日)
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久しぶりに岩谷時子さんに会った。詩人として、人間として最高の人だった。すでに故人になっているが、テレビに在りし日の岩谷時子さんを見た時「ああ!」と思わず私はつぶやいた。ああ、懐かしい。岩谷さんはやはり私の中で生きていたのだ。だから会ったという幻想にかられたのだ。「愛の讃歌」はあまりにも有名だ。もちろん訳詞だが「あなたの燃える手で私を抱きしめて・・・」岩谷さん…
- 自裁という死を選んだ西部邁氏の生き方(2018年01月29日)
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保守主義の論客。といってもそれこそ超一流の評論家。西部邁氏が死んでしまった。保守主義の神髄をきわめた人だった。西部氏がはじめから保守主義を唱えた生き方をしてきたのではないところに氏の深さがあった。氏は保守主義とは真逆の共産主義を信奉していた。学生のころだ。しかし氏はここで共産主義や共産主義者たちの欺瞞を見抜いてしまった。同時に人間が本来持っている知的道徳的不…
- 不倫報道は下衆の極み(2018年01月22日)
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作家の倉本聡さんは今日の不倫報道を評して「下衆の極み」と言い放った。そして健康なら、ある時は男女がくっつくのは当たり前だ。人の噂をするのはいいが、見て見ぬふりをするのが美徳で、部外者が正義を振りかざすのはいかがなものか。迷惑をこうむるのは家族達なのだから、そこで何らかの処置がとられればそれで済むことで、今日のいき過ぎた不倫報道は単なる覗き見にすぎない。それこ…
- 賀状、恐るべし(2018年01月15日)
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前述したが私には忘れえぬ三人の恩師がいた。一人は教育者だがあとの二人は名を成した実業家だった。三人の共通点はみな筆まめだった。お会いした人にはすぐに礼状を書いた。特別の場合を除いて極、短い文章だった。しかし、その短文には感謝と愛情がずっしりと秘められていた。「文を見れば、だいたいその人物がわかる」というが恩師の共通の考えだった。例えば「またお会いできる日を楽…
- 正義と狭量(2017年11月30日)
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日馬富士の暴力事件で改めて正義とか信念という、このどうにもならない人間の「性」を知った。宿命と言ったらよいのか。正義は絶対ではない。信念をもそうだ。しかし、絶対的な響きをもっているから厄介だ。正義や信念はある立場の人達から利用される便利な言葉でもあるし、姿勢でもある。古今東西、ほとんどの戦争も正義のためという美名によっておこなわれてきた。その指導者の信念。今…
- 指導者と離婚(2017年11月09日)
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トランプさん。習近平さん。二人とも離婚者。トランプさん2回、習さん1回。偉大なる人の条件の一つは、やはり女性歴なのかもしれない。トランプさんの妻君はモデル。習さんの奥様は美人の歌手。というと、安倍さんは?という疑問がわいてくる。安倍さんは忍耐強い。一人の妻と仲良く?している。失礼ながら美人でも歌手でもない。それで良いのだからせめて賢夫人であってもらいたい。主…
- 官能の花、百合(2017年10月11日)
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珈琲がクセになった。以前は一日一杯程度だったが、今では三杯を超している。三杯飲みほしていくうちに私の思考も秋とともに深まる。今日は百合の花、というより百合を考えている。学生時代、バルザックの「谷間の百合」を読んだ記憶がある。しかし、当時の私はあまり感動はしなかった。何となく悲恋はこんなものかの程度だった。私の貧しい文学的素養のせいだ。今、百合といえば小池の百…
- ヤッさんの他界(2017年09月11日)
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訃報はいつも突然にやってくる。先述した大道寺死刑囚もそうだった。死刑の日が近づいてくることに恐れおののいた。死は企てられてやってくると俳句にも書いた。しかし大道寺の死は死刑という処刑によってではなかった。思わぬ病魔の死だった。さて、ヤッさん。ヤッさんは私の尊敬する兄貴分のような人だった。またヤッさんは裕福な農業人であり、青年や農業者を常に教育していた。頭脳は…
- 甲子園と想いだすこと(2017年08月26日)
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甲子園という園は、過去半世紀ドラマというドラマで満杯になっている。熱いドラマ、悲しみのドラマ、教訓のドラマ等々。数えあげたらきりがない。 今回も、優勝した花咲徳栄は埼玉ではじめての快挙だった。今は亡き創設者の佐藤先生は遠い天の園できっと感涙したにちがいない。佐藤先生は私学経営者の星であり、範たる巨人だ。スポーツで日本一の「栄」をつくり、一方でまた勉学でも雄…
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- 清水はやと氏総決起集会 4期目を目指して生配信(2021年04月21日)
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