社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
上田知事の3選は、政治的意味はさておき、上田さん個人の運の強さをつくづくと感じさせられる。
8年前、民主党の衆議院議員を辞したとき、この決断も氏の力と同時に運が氏に大きく味方していた。県民が自民党系の知事に辟易としていたこと、また、自民党系から複数立候補したからだ。さらに、知事当選後、全くの少数与党の中で、当時の自民党幹部がいち早く上田与党を企てその通りになった。わずか1年だ。これは氏の人柄によることが大だが、自民党が自民党の知事をわざわざつくるよりも、上田氏のほうがより組みやすしと思ったこと、また、上田氏のこれまでの人生体験、政治体験が不思議な魅力を醸し出していたことにもよるし、上田氏の側近の力量によることも多い。行政側の側近も、上田氏なら人生を共にしてもいいと判断したこともおもしろい。
さらに強運は、寝て待っていてもつくれるものでなく、4回も国会議員選に敗れたにもかかわらず不屈の魂をもって、5回目に当選を果たしたその血の出るような努力に天が運を与えたのだろう。まさしく、なでしこジャパンならぬ、なでしこミスターなのだ。世の親たちも自分の子供に、よくこのなでしこミスターの生き方を教えるべきだろう。