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コラム …男の珈琲タイム
「国葬反対!」「国葬反対!」人相のあまり良くない人達がヒステリックに叫んでいた。「この国賊!」。あれ、すでに12期も代議士をやっている太った自民党の仲間が俺をなじっていた。そんなにたいした弔辞でもないのに、昔の仲間が褒められていた。安倍さんは思った。国葬さえなければ、俺はもっといい男だったのに。岸田君も早まったことをやってくれたよな。だいたい統一教会との関係も、俺の男の価値を下げてしまった。次の自民党選挙は大丈夫なのかな。心配であの世にも逝けないよ。国葬なんて大喪の礼だけで充分だ。皇族だけでいいだよ。そうすりゃ俺も安らかに眠りにつくことが出来るんだよ。いつしか安倍さんは深い眠りについた。あたかもヘミングウェイの「老人と海」の老人のように。お疲れ様!お疲れ様!遠くでみんなが叫んでいた。
鹿島修太
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