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コラム …男の珈琲タイム
渋沢栄一が新札になった。この登場は遅いくらいだと思った。渋沢は明治の実業家だ。資本主義の父とあがめられた。渋沢がつくりあげた企業はいまだにその半数は現存している。渋沢は激動の江戸、明治のなかで武士を目指し、その後大きく実業へと、舵を切った。そして大成功を収めた。まさに偉人である。深谷という小さな県北のまちが一躍有名になった。市長の小島氏は満面に微笑みをたたえ、この100万ドルの日に市民の間を駆け巡り、感慨に浸った。決断の政治家として埼玉県ではすでに名を馳せているが、さらに飛躍することは間違いあるまい。今後、深谷市は、埼玉の雄都として全国にその名をとどろかせるだろう。また、それを期待する人達は後を断つことはあるまい。渋沢は深谷、埼玉、日本と、その名は永遠に消えることはあるまい。深谷、そして渋沢は永遠となった。
鹿島修太