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コラム …男の珈琲タイム
ヘミングウェイは約50年前「老人と海」と書いて世界のベストセラーになった。ノーベル文学賞もとった。82才の孤独な老人が小さな船の中で大魚と死闘を繰り返す。「人は負けるためにあるのではない。例え、倒れようとも決して敗れることはない」この力感に満ちた老人の言葉に私は心が奮い立った昔がある。
そして苦難や闘病の時、決まって私はこのセリフをつぶやいては自分を励ましてきた。ヘミングウェイの小説は難しい。当時のアメリカや本人の過去が混在し、溶け合い熟成して発酵されてくる文学だけに、ただ激しい闘いに勝つ男を描いているのでなく、人間が本来的にもっている孤独、寂寞をじっと秘めて表わしているだけに人に真の勇気を与えるのだ。やがて人は誰しもが必滅の道をたどっていくが、それが故に闘い続けるすさまじさと、勇気が光るのだ。「Man is not made for defeat!」原語の方が響いて突き刺さってくる。
さて50年前の82才の老人はかなりの高齢だ。今日、82才はやっと老人の門をノックする年といっていい。9月21日の敬老の日は全国で1000万人以上の80才がいる。そして、多くの元気な80才以上は肉を好んで食べている。あの登山家の三浦雄一郎氏などは一㎏の肉をたいらげるという。ちょっと昔、肉食に警告を発した医師達はどうした?まさに今は老人と肉。しかし、考えた。老人と海の魚と肉と野菜のコラボこそ健康寿命の源だろうと。
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