先日、近所のドラッグストアで、見た目アメリカ人の男性が、流暢な日本語でレジの並び順を譲ってくれた。店から出ようとするときに、その男性と目が合ったので、お礼と日本に来てどれくらいの期間かを聞いてみた。男性はアメリカ人と日本人のハーフだそうで、幼少の頃より日本に住んでいるとのこと。外国人には話し掛けられることもあるが、日本人に話し掛けられるのは珍しいので新鮮ですと言われた。動揺させて申し訳ないが、わたしのようなおばさんは知らないひとにもつい話し掛けてしまうのだ。

そういえば、近所で外国人に会う機会が増えた。ベトナム人、中国人が住んでいる。それぞれ顔見知りで、道ですれ違った時には挨拶する。近所以外でも外国人が増えたのを感じる。

在留外国人数について調べてみると、法務省発表のデータでは平成２８年末現在における中長期在留者数は２０４万３，８７２人，特別永住者数は３３万８，９５０人で，これらを合わせた在留外国人数は２３８万２，８２２人となり，前年末に比べ，１５万６３３人（６．７％）増加し，過去最高とのこと。ちなみに、特別永住者とは第二次大戦以前から日本に住み、昭和２７年サンフランシスコ講和条約により日本国籍を離脱した後も日本に在留している台湾・朝鮮半島出身者とその子孫のことだ。

さらに、都道府県別でみると、在留外国人数が最も多いのは東京都（５０万８７４人）で全国の２１．０％を占め，以下，愛知県，大阪府，神奈川県，埼玉県と続いている。要するに埼玉県は全国で５番目に在留外国人が多い都道府県だ。

外国人に対する県のサービスを見てみると、外国人総合相談センターの設置、外国人住民も参加できる市町村の防災訓練一覧の公表や教育委員会による外国人児童生徒へのサポート事業等がある。だが、行政のサービスがあっても、実際にどれくらい利用されているのかは見えない。

わたしたちに出来ることは、ご近所づきあいから。在留外国人のご近所さんともゆるいつながりで仲良くしたいものだ。

有賀摩美