コラム
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埼玉の余話
コラム歴40年、埼玉の政治文化を知り尽くした編集長によるスパイシーコラム
新着記事
- 三人の小松さん(2020年12月14日)
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先日、コメディアンの小松政夫さんが亡くなった。昔から私はファンだった。コメディアン独特のユーモアとペーソス。8対2でうまく演技に醸し出していた。そもそも人を笑わせる人は、必ず形容しがたいペーソスを持っているものだ。人間の哀れさというものを、小松さんは笑いの裏にいつも滲みだしていた。笑わせる能力のある人は、決して笑われる人ではないのだ。 そんなことを考えてい…
- 参議院議員上田前埼玉県知事の存在力(2020年11月27日)
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上田前埼玉県知事が参議院予算委員会の質問に立った。上田氏の登壇はおよそ17年ぶりぐらいになる。知事になる前の衆議院議員の時以来だ。当時から上田氏の質問は際立っていた。勉強の量と調査能力、そして弁舌力に政府側は緊張の度合いを強めていた。さらに、知事となって、行政を知り尽くした。したがって今回の質は、まさに王者の風格があって他の質問者との力の差を如実に示した。政…
- 法政大学が熱い(2020年11月09日)
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菅総理大臣が叩かれている。「俺は叩き上げだから叩かれても平気だ」と菅さんはうそぶいた。しかし、この叩き上げはただの叩き上げではない。秋田から上京して法政大学を卒業し、横浜市議を経て、国会議員になった。麻生さんや安倍さんのようなエリートではないだけだ。それはさておき、今、法政大学が熱い。法政出身の国会議員、そして前埼玉県知事、埼玉出身の北海道知事、県会議員、さ…
- 特別秘書の死(2020年10月25日)
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前特別秘書が亡くなっていた。人知れず自らの命を絶ったのだ。使命感の強い男だった。市議4期務め、議長もやり、県の連合、PTA会長もやった。人懐っこい笑顔で誰とでも平らに付き合った。それでいて他の人間関係を鋭く見抜いていた。情報収集能力もたけていた。時に非情だ。時に慈しみの心で人と接していた姿は勉強になった。色々なことが囁かれたが、この男のことを詮索するのはしの…
- 4選をむかえる市長に捧げる言葉(2020年10月01日)
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本年、そして来年4選をむかえる首長が数名いる。特にさいたま市の場合、現役の挑戦者とみられる現職市議の動きが今ひとつ見えてこない。挑戦するのだったらそれなりの理由があるのだろうから堂々と挑めばよい。まして、市議会の場で同志とみられる他者が明確に氏名まで出して発言しているのだからなおさらだ。どうも後味の悪い政治劇だ。アドバルーンをあげるにしても雲に隠れたアドバル…
- 菅候補の事務総長 山口泰明氏の生き方(2020年09月14日)
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10区を本拠地とする実力代議士山口泰明氏の生き方は勉強になると関係者は口を揃えて言う。充分大臣になる資格は整っているのに浮かれない、固辞する。そして地味だが党務の要の役職にしっかりついて大臣をつくる方に回っている。今回も菅総裁候補の事務総長として汗をかく。菅さんは泰明氏の子息の仲人を務めた。安倍さん、麻生さんからの信頼も政界きってのものだ。若い代議士も育てて…
- こうだ邦子さんからの手紙(2020年08月26日)
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毎年、終戦の日が来ると「硫黄島からの手紙」という映画を観ては戦争の悲劇と愚かさを思っては沈んだ気持ちになる。先日、ある飲み屋で酔客が怒りをぶちまけていた。こうだ邦子さんの元支援者だった人のように見受けられた。「冗談じゃない!こうだからいきなり手紙がきて、政治をやっていきたい。ついては会費を払ってもらいたい。なんて、言うんだよ。硫黄島は悲劇だけど、この手紙は人…
- 上田さんのレポート 自ら参議院廃止を訴えるべきだ(2020年08月06日)
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あいかわらず上田さんのレポートは見ごたえある。流石だと思う。しかし、失礼ながらどこか本気度に欠ける。それは上田さんのせいではない。参議院という制度のせいだ。上田さんにはあっていない。こういう時こそ上田さんは先頭に立ち憲法改正の旗手として、参議院廃止を訴えるべきだ。国会はこの大事なことに目をつむりすぎている。日本は一院制が一番いい。税金の無駄遣いだけはやめるべ…
- ツイッターの刃が政治家達におそいかかる(2020年07月11日)
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東京都知事選は小池女史の圧勝だった。他の候補が弱すぎたのは事実だが、小池氏の巧みな情報戦略に、他の候補は歯が立たなかった。少し言いたくはないが、コロナを巧みに利用して露出度がダントツだった。もうそれだけで勝負はあったものだが、SNS、要するにネット戦略でも若い人をひきつけた。アメリカのトランプの人気はガタ落ちだが、彼の強みはツイッター戦術にある。ツイッターは…
- 元県会の三冠王(94歳)がやってきた!(2020年06月26日)
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秋山清翁は94歳。ちょっと昔、県会議長、自民党県連幹事長、自民党県議団団長を誰よりも長くやっていた。人柄に独特の愛嬌があって人気が高かった。さすがの佐久間実さんもこの人を一番苦手としてやがて去った。94歳にしてバリバリの現役実業家でどうみても65歳代にしか見えない。先日、孫の高橋県議の一般質問の応援にやってきた。「興奮するなぁ!」「高橋の奴、少し速いなぁ!」…