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新着記事
- 宗教と死刑雑感(2018年07月31日)
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オウムの死刑囚が全員処刑された。このニュースは世界中を走った。早速死刑は廃止すべきだという意見が出回った。処刑そのものは決してもろ手をあげられぬものだが、あれだけの惨たらしい殺人を行い、テロ行為に走った者は死刑やむなしと法相が印を押したことは正しいと思っている。但し、全員死刑にすべきだったかには若干の思いがある。要するにとんでもない宗教の教祖にそそのかされ、…
- カラオケ万才!(2018年07月15日)
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大正時代の平均寿命は40歳前後だった。しかしこれにはからくりがあって14歳以下の乳幼児の寿命が短かったからであり、このことを除くとだいたい60歳前後だったそうだ。それにしても現代は80歳を超えている。人生100歳の時代だという。しかし、本当は健康寿命が大切なのだ。何歳まで元気で病気にもならず生き生きとしていられるかだ。日本人は健康寿命まで70歳を超えられるよ…
- 男不在のハラスメント社会がやってくる?(2018年06月20日)
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父の日は何となく気恥ずかしい思いになるのは何故か?やはり母の日なのだ。父は存在しても不在なのだ。遅れてきた親が父なのだ。「遅遅」とシャレても何の笑いすら起きない。シャレにならない。それはともかく、レスリングの猛者もパワハラとかで簡単に要職を辞めさせられ、謝罪までして、挙句の果ては大学の職まで解任された。世界一を何人も創り上げた功労者がパワハラとかで一瞬に奈落…
- 日大が好きだ!(2018年05月27日)
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日大が世間を騒がせている。7万人もいる学生達にとっても実に迷惑極まりない話だ。それ以上に日本中に根を張って頑張っている日大OB達にとっても極めて嫌な話題となってしまった。「悪質日大アメフト」。汚名極まりないキャッチとなってしまった。日大を私は愛してきたし、今も愛している。明治の男だった亡き父はいつも日大の建学の精神と創始者だった山田顕義の話を、まだ少年だった…
- 母(2018年05月12日)
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母が逝ってしまってからすでに30年という歳月が流れた。私は母が好きだった。母は厳しかった。その厳しさは常に愛に溢れた深い海の底から惜しみもなく湧き出てくるものだった。そして母は愛のクッションのようなもので私を受け入れ、慰め、褒め称えてもくれた。母は私の苦しみの安全地帯でもあった。私を母を守護神と思って、幼少から青春を生きてきた。母は日本の母だった。母はおふく…
- 東大三馬鹿トリオ(2018年04月20日)
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新潟の知事は哀れな男だ。女性を金で買うことしかできない男は下の下だ。しかし可愛そうな情けない男だから、どこかに悲哀が漂っている。一方、事務次官の椅子を棒にふってしまった男はいやな男だ。嫌味な男だ。相手の弱点をにぎって性的嫌がらせをしてきたのだから憎い奴だ。国税庁長官を辞めざるを得なかった男は何んとも嘘っぽい空気を漂わせていて苦々しくなる奴だ。さてこの三人、そ…
- 春の落花が教えるもの(2018年04月09日)
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春はさよならとこんにちはの季節。さよならでも永遠の別れは辛い。逆にさよならして良かったという別れは幸せだ。別れたが故に幸せが落花の桜のあとのハナミズキのようにたわわにやって来る時は嬉しい。ハナミズキで「一杯」というのもおつなものだ。先日、ある本で断捨離の話が出ていて、もうとっくに過去の人、終わってしまった人とはしっかりと離れることが幸せの鍵だというようなこと…
- 楽天的ニヒリズム(2018年03月04日)
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名優大杉漣さんが逝ってしまった。その涙も乾かぬ間に名脇役の左とん平さんもこの世を去ってしまった。人は忽然として皆去る。私の親友も昨年の春、桜の花と共に散ってしまった。「散る桜残る桜も散る桜」私は独りつぶやいた。私の知人が今年、何を思ったのか「行く川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず・・・」と方丈記の一節を年賀状に書いてきた。何んともせつなく、むなしく思…
- 落花流水の人間の絆(2018年02月17日)
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久しぶりに岩谷時子さんに会った。詩人として、人間として最高の人だった。すでに故人になっているが、テレビに在りし日の岩谷時子さんを見た時「ああ!」と思わず私はつぶやいた。ああ、懐かしい。岩谷さんはやはり私の中で生きていたのだ。だから会ったという幻想にかられたのだ。「愛の讃歌」はあまりにも有名だ。もちろん訳詞だが「あなたの燃える手で私を抱きしめて・・・」岩谷さん…
- 自裁という死を選んだ西部邁氏の生き方(2018年01月29日)
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保守主義の論客。といってもそれこそ超一流の評論家。西部邁氏が死んでしまった。保守主義の神髄をきわめた人だった。西部氏がはじめから保守主義を唱えた生き方をしてきたのではないところに氏の深さがあった。氏は保守主義とは真逆の共産主義を信奉していた。学生のころだ。しかし氏はここで共産主義や共産主義者たちの欺瞞を見抜いてしまった。同時に人間が本来持っている知的道徳的不…