社会
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統一地方選まで50日をきった。
今回の統一地方選はいつもとちがっている。上田知事が反自民、非自民の旗色を明確にし、対自民党県連は反上田に徹して、あたかも八月の知事選の前哨戦の様を呈しているからだ。
しかもその中味たるや複雑だ。先日旗上げした仮称上田党は残念ながら力不足だ。自分達の非力さを上田知事にすっかり頼っている感が強すぎ、この勢力がそのまま当選の道にたどりつけるかどうかはかなり厳しいようだ。
それよりも、この組織に頼らず、親上田なる候補者が少なくとも十数名はいるようだ。
さらに、自民党があまりにも、上田知事の写真をのせるな、清水さいたま市長の写真もダメだとしめつけられると、そのしめつけられたエネルギーはむしろ逆流してしまって、その逆流組の力も知事選ではあなどれなくなる。いまのところ、確実に現役が落ちるとみられている選挙区が数ヵ所ある。ひどいところでは二人区で二人の現役が危ないとされていさえあるようだ。
四年に一度の統一選では三割近くの現役が引退も含めて去るのだが、今回はかなりの異変がおきるのは必至のようだ。
いずれにしても選ぶのは県民であり、県民の炯眼がどう鋭い選択をするのか。とにかく複雑な選挙戦であることだけは事実だ。