米の事ばかりで恐縮だが、価格を下げるだの備蓄米放出だのは、その場しのぎの付け焼刃だ。こうなった以上仕方がないが、同時に農水省は国内自給率を上げることが先決。リスクヘッジを念頭に置かないとまた同じ轍を踏むことになる。減反政策廃止と耳障りの良いことは言っているが、急に稲作が復帰できるものではない。日本は早急に農家に投資して、稲作など減ってしまった部分を継続できるようにしなければならない。

　このままの状態で備蓄米がなくなった暁には、輸入米を主食として食べないといけなくなるからだ。国はそれを望んでいるのだろうか？とも思えるほど、日本の宝を大切にしない。米、野菜、果物、日本のものは日本で食べるべきだ。沢山作って外国人がこぞって日本の米を高く買う。そんな未来予想を描きたい。

　そもそも輸入した食物は、どんなに美味しいとしても、鮮度を保つために保存料使わなければならない。加工品ならまだしもだ。地産地消が良いに決まっているし、私たちは自国のものを食べたい。

さらに言えば災害や戦争。何が起こるか分からないこの時代。有事の食糧難で輸入がストップした場合、自国の作物が手に入らないとなれば、たちまち国は衰退するだろう。そういうときのための備蓄米だったのだろうが、生産が減って米が足りなくなるなんて、想定できた事態だろう。

　全てが繋がっている。税金が上がり手取りが少ない。共働き少子化。時間や気持ちにゆとりがないと人はどんなに医学が発展しても生きて行けないし、良い導きが起きない。日本は包容力を醸し出すような国になって欲しい。私たち国民が安心して働き、家族を持ち、子育てできる国に。

名月かりん