社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
ジャニーズ、歌舞伎界、野球界で起きた問題が社会に大きな反響を巻き起こしている。社会全体が様々なハラスメントに対して強い拒否を示す中、今まで黙殺されてきた問題に遅ればせながらメスが当てられ始めた格好だ。
かつては一般人と芸能人、スポーツ選手も含めたいわゆる有名人との間には、緩衝域が明確に存在していた。外で羽を伸ばすのが難しい人達に対して受け皿としての場が生まれ、その中で起きた事は一般社会に漏れ伝わる事はほとんどなかった。掟は徹底され、またそこには表社会に出る事のないプロが存在していた。無自覚ながら社会もそうした存在を許容していた側面もあるだろう。
時代は様変わりし、ヴェールの向こう側のスターに憧れる時代から、押し活など等身大のスターをダイレクトに応援する形に、ファンの心性も大きく変貌を遂げている。
大衆を酔わせ、一時夢の世界に誘う人たち。誰にでも出来る事ではなく、またその背負っているもの、プレッシャーにさらされ続けるストレスは想像に絶するものだろう。スターといえども一人の人間。だからこそ異界という場は求められ、存在してきた。ただこの要請に応じて生まれてきた場としての異界は、今静かにその役割を終えようとしているのかも知れない。時代は変化し、社会はもはやこのシステムを許容はしまい。
超越性と常識、この二つを兼ね備えた新しい時代のスター像、その事に対して有名人、一般人ともに意識を改める事が必要なのではないか。未だに散見される有名人の昔のワル自慢など相も変わらず、それなりに受ける事とこの問題の根は繋がっている。
成すべきは本分に打ち込む事のみ。当代NO1のスーパースター大谷選手から放たれるシンプルかつ尊い人間性には心底救われる気がしている。
小松隆
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