トップページ ≫ 社会 ≫ 台風21号不適切な対応で川越市長 報酬減へ
社会
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昨年秋の台風21号で大きな被害があった川越市。川越寺尾地区では約430棟の浸水被害。「寝ているときに、ひたひたと音がして起きたら、枕元に水があがっていた」「車が水没してしまった」など声をきくと深夜の被害でどれほど恐怖を住民が感じたか、心が痛む。川越市では内部検証会議を11月に設置。このほどその結論がでて、川合市長は、「不十分、不適切な初動対応など市長の責任を痛感」として、市長報酬減額を3月議会に上程することになった。同時に検証結果を寺尾地区に説明することはないという。
3月議会、荒れる予想だ。というのは12月議会で議員から「台風で被害にあった市民のことを考え、退職金や給与を返上する考えはないのか?」という質疑があって市長は「まったくその考えはない」と答弁。議会答弁から1か月もたたないうちに、報酬の減額を記者会見で述べた川合市長。またしても議会軽視ということで、円滑な運営がなされるとは思えない。
住民への謝罪なし、報酬は減額、荒れる議会、どうだろう。それで、住民は納得するのだろうか?自然災害とはいえ、市役所内の情報共有ができていない、排水ポンプ停止、避難準備などの情報発信がなされなかった、という事実。これに対して被害にあった市民はどこに怒りのこぶしをあげるか?当然行政へ、だろう。しかし、市長は謝罪をしないという。溝が深まってしまわないか?
光あるところに陰あり。古来より名将には補佐する知恵袋が存在した。情報収集、分析、そして問題点を抽出して解決策を探る。そういう優れた参謀、ブレーンが戦略、戦術をたてて名将とともに組織、集団を前へすすめてきたのだ。風林火山・武田信玄の山本勘助であり、上杉謙信の直江兼続、豊臣秀吉の黒田官兵衛など歴史をひもとくと名前がズラリ。川合市長にこそ、優れた参謀が今こそ、必要なのではないか?
大曾根 惠
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