社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
甚大な被害をもたらした令和元年東日本台風(台風19号)から、早いもので3年の月日が流れた。氾濫した河川も穏やかさを取り戻し、災害復旧の手応えがはっきりと感じられるようになった。
県内の広い土手には、久しぶりに圧倒的な数の曼珠沙華が連なって咲き揃い、名もなき名所となっていた。曼珠沙華の花が落ちた後に目立ち始めたのは、可憐なコスモスたちだ。水没から蘇った畑一面を、色とりどりのコスモスが、覆い尽くすように揺れては咲いていた。
花を摘む人の背中を、秋の夕陽が優しく照らす。振り返った視線の先には、雪をまといはじめた富士山が見える。実にのどかな晩秋の川辺の風景である。
たとえ大きな災害にはならなくとも、川には見た目を遥かに上回る危険が潜んでいる。自然の恐ろしさを実感するのは悲しいかな、犠牲者が出た後であることが多い。
清流は、自然は、本当に美しいが、美しさと恐ろしさは表裏一体だ。常に畏敬の念を抱きながら、自然の恩恵を享受し、継承していきたいものである。
葉桜こい
バックナンバー
新着ニュース
- 根深い自民党への不信感(2024年03月18日)
- 第35回企画展「鴻沼」(2024年03月10日)
- お腹の脂肪に98000円(2024年03月14日)
- 地に落ちた自民党は大丈夫か(2024年03月19日)
特別企画PR