社会
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民主党政権下、どうも好きになれなかった野田元総理。安倍元総理への追悼演説を聞いてその考えが大きく変わった。40秒間議場は万雷の拍手が鳴りやまなかった。野田氏のあの言葉には魂がこめられ、ウソがなかったからだ。菅元総理の弔辞についても、菅政権下のグタグタしゃべりとはうってかわって自分の想いが伝わってきた。
野田氏は安倍元総理について「光と影」「強烈な光、伸びた影」と言及した。政治家のとしての根幹「言葉で動かす力」を野田氏はあらわした。「暴力の狂気に打ち勝つ力は言葉にのみ宿る」「政治家の握るマイクには人々の暮らしや命がかかっている」。本当に胸をうたれた。
一方、瀬戸際大臣とまで揶揄された山際前大臣の答弁には落胆しかない。「記憶にない」の連発で、他人事で、開き直りともいう態度。そして、いつもの差別発言、弱者攻撃と人をなめ切った行動の杉田水脈総務大臣政務官の答弁も同様。杉田議員については、女性の地位確立にさえ、影響を及ぼすに違いない。だから女性はだめなのだと。山際氏は辞任した。杉田氏は総務大臣政務官に居座っている。森元総理の「障がい者差別発言」(杖をついていると障がい者に見える)で一気に自民党支持率は下がってしまったのではないか。統一選までカウントダウン。自民党の姿勢が問われ、その風は統一選を直撃するのだ。
福岡の女性市議もいわゆる怪文書を撒いたことを、正義感にかられなどというふざけた発言をしていた(この市議は辞職したが、延々とインチキな弁明を公共電波で流す意味があったかどうかは疑問だ)。
本気が語る本物の政治家とは。賢い有権者になって見極めていくべきだ。
伊勢谷珠子