トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(44)
教育クリエイター 秋田洋和論集
部活が終わって勉強に集中できれば、成績は自然に伸びると思う
多くの場合、中学生は三年生の夏の大会をもって部活動を引退し、それからが受験勉強の本格スタートとなります。部活動を一生懸命やった生徒は、勉強にも集中するので成績が上がるとよくいわれますが、それははたして本当なのでしょうか。
引退してから勉強に集中すれば、
・今まで解けなかった・知らなかった問題ができるようになる
・今までと違って授業の復習をするので、習ったことの抜けが少なくなる
ので、あまり点数が下がることはありません。ただしこれだけでは、他の人も同じように勉強してレベルアップしているので、自分の成績だけが右肩上がりに上昇していくことは期待できません。
「部活動終了後から勉強を始め、右肩上がりで成績が上がっていく」生徒のなかで、抜きん出て飛躍する生徒に共通しているのは、
引退するまでに、コツコツと土台だけはつくり続けていた
ことです。家をつくるイメージでお話しすると、引退するまでに「基礎部分のコンクリート」は入れてあったということです。引退までに何もやっていなければ、夏休みから秋にかけての時間を「基礎づくり」に費やし、その後ようやく入試対策を始めることになります。この二~三カ月の時間差が、後々大きく影響してくるのです。
コツコツと土台をつくり続けていた生徒に共通しているのは、
時間を見つけたりつくり出したりして、サボらずに毎日少しずつ勉強する
習慣が身に付いていることです。部活動から帰って疲れているのは同じでも、
自分で工夫しながらサッサと勉強を終わらせる
ことを実行しています。
今から始めても遅くはありません。
「はやく終わらせてはやく寝よう!」
を合言葉にして、いくら疲れていてもやるべきことはきちんとやる習慣を徹底しましょう。これは高校の部活動にもまったく同じことが言えるので、今から習慣付けておくことが大切です。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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