トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(46)
教育クリエイター 秋田洋和論集
子どもがどんな文房具を使っているのか、まったくわからない
シャープペンシルやノート、消しゴム
といった、子どもが日常的に使う文房具を見たことのあるお母さんはどれくらいいらっしゃいますか。こうした文房具に気を留める親御さんは、少ないもので
しかし、一度チェックしてみてください。
なぜなら子どもの文房具は多くの場合、勉強に対する姿勢を表すものだからです。
ノート選び一つをとっても、子どもそれぞれに大きな差があります。機能性や書きやすさを重視した少々値段が高いノートを使う子もいれば、アイドルやキャラクターが表紙に載った薄めのノートを使っている子もいます。ルーズリーフに書きなぐってバラバラにしたままの子もいます。
ただノートをとればよいというのであれば、何を使ってもかまわないでしょう。しかし、中学生には高校受験というものが控えています。今使っているノートはいちばん有効な参考書になるものです。「後で読み返す」ことを考えているかどうかだけでも、勉強への意識の差は見てとれるものです。
同様に、「まったく消えないオモチャのような消しゴムを使っている男子」「何十色ものペンを持ち歩いている女子」も、その文房具を使っている目的が勉強から離れてしまっています。
子どもたちの文房具からは、「勉強に対する意欲」を読み取ることができるのです。
繰り返しになりますが、子どもたちがこの時期に身に付ける学習習慣は、将来に直結するものです。高校受験という高いハードルを乗り越えるために、全力で頑張らなければならない時期。そのときに「これくらいでいいかな」という妥協や甘え、遊び心が勝ってしまうことは、決してほめられた状態ではありません。
子どもの文房具に「これくらいのノートでいいか」という妥協、あるいは「これくらい可愛いノートでもいいでしょ」という甘えが見られたら、真剣に「勉強に取り組む姿勢」について話しましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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