トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(50)
教育クリエイター 秋田洋和論集
理科の勉強に苦しんでいる子どもを、どう助けたらいいかわからない
公立高校入試はほとんどが五教科(英数国理社)ですが、そのなかでもとくに中学生を悩ませる教科が「理科」です。
子どもが理科嫌いという場合、私が見る限り「お母さんも理科が苦手だった」ケースが大半です。しかしこれを遺伝だから仕方がないと、あきらめるわけにはいきません。理科に悩む子どもに対してお母さんができるアドバイスはあるのでしょうか。
中学の理科には、第1分野(物理・科学)と第2分野(生物・地学)があります。四種類もジャンルがあるのですから、苦手だったといっても一つくらいは「楽しい・面白い」と思える分野があったのではないでしょうか?
お母さんの仕事は、
「自分が楽しいと思った分野から勉強して得意にすればいい」
と伝えてやることです。お母さん自身がどの分野が好きだったのかを教えてあげてください。
たとえば「生物分野だけは好き」という人は多いものです。数学が苦手でも理科系の大学でバイオの研究などにあたっているという人が、想像よりはるかに多くいます。
では、生物の何が面白いのでしょう?他の分野と違うところは?
こうした「会話の時間」を増やすだけでも、子どもにとってはヒントになるものです。どうしてもきっかけがつかめない子どもには、
・身体の仕組み(心臓、胃、肝臓などは誰でも名前を知っているから)
・天気(毎日テレビの天気予報を見る機会があるから)
のような、「自分に身近なテーマ」を挙げて糸口を見つけましょう。
苦手なジャンルは後回しでいいので、好きなことから始めましょう。
少々遠回りに感じるかもしれませんが、「テストで点数を取るために暗記する」勉強よりも、「自分の関心があるテーマを深く調べてみる」勉強からスタートしたほうが、結果的に受験勉強にも好影響を及ぼすものです。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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