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なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
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- 愛すべきお節介(2024年07月12日)
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朝の電車で優先席前の吊革につかまっていると、後ろから品の良い老婦人が私を呼んだ。瞬時に、「妊婦でもないし、怪我も病気もしていないし、なぜ呼ばれたのだろう?」 心当たりがないまま用件を聞くと、タグが見えているから・・・と、ご婦人は笑顔で私が着ているカーデガンを指さした。そう。うっかり裏返しに着ていたのだ。「ありがとうございます。助かりました。」 そう言って握手…
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- 100の忍び足(2024年06月29日)
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雨の日に出現した虫。梅雨入り前どっと降った夜中に歯磨き中殺気を感じた。振り返ると体をよじった20㎝は下らない赤黒いムカデが壁を這っていた。息を潜めて洗面所から脱出して、策を練った。 頭のなかではミッションインポッシブルの音楽が流れている。ムカデに悟られないよう、奴の傍に置いてあるゴキジェットをサッと手にし、ターゲットを目視。部屋から出しなに、ジェットを…
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- 絵描き人(2024年06月16日)
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絵を展示すると必ず発想はどこから?と聞かれるのでここに書いてみようと思う。毎回同じではないのだが、初めは落書きをして自分をほぐす。そこからだんだん言葉にはできないが日頃思っていることがぼんやり絵に出てくる。そうしているうちに、パズルのように組み合わさり、一つの絵になる。 ある日、その方法で絵を描いていたら「rewarm~あたためなおし~」という作品が…
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- さいたまでウオーキングを楽しむ(2024年06月12日)
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武蔵浦和駅から別所沼公園まで南北に続く花と緑の散歩道。約1・1キロメートル散歩道を友人とウオーキング。散歩道沿いには色とりどりの紫陽花が鮮やかに咲いている。紫陽花は今まさに見頃。 別所沼公園に到着。ここはもうじき100周年を迎える歴史ある公園。一周約1キロメートル。沼にはカモが泳ぎ、その周りには沢山の木が茂っている。緑豊かな空間でベンチに座れば、時間を…
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- 姉妹(2024年05月28日)
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母の姉が亡くなった。年の離れた姉妹なので親のような関係だった。すっかり気落ちした母は、自分もきっとすぐに死んでしまうと言い出し父を困らせた。父からのSOS要請があり、実家へ向かった。 遺品はこれ。写真はこれ。と、箪笥から引っ張り出してきて、自分が死んだらこの写真を…なんて話をし始めた。いつも気丈な母だが、かなりショックだったのだろう。ここは話を全部聞い…
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- 桂由美さんのウエディングドレス(2024年05月14日)
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桂由美さんが94歳でお亡くなりになった。 桂由美さんのウエディングドレスをきて、結婚式を挙げるのが夢だった。30年前、無理を言って桂由美さんのウエディングドレスをつくってもらった。マーメードラインの純白のウエディングドレスだ。乃木坂にある桂由美ブライダルハウスで一度だけお会いすることができた。素敵な女性だったことを覚えている。 今でもたまに見る30…
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- 整う(2024年04月24日)
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私はサウナビギナーで、週に1回ほどスーパー銭湯に通っている。サウナ、水風呂、外気浴このセットを3回ほど繰り返すと、エンドルフィンが分泌されるなどの効果があり、整うのだそうだ。自分はまだ水風呂にやっと入れるようなひよっこだが、入った後は体調も良くなるのでハマりつつある。 先日明けの1時までやっている近所の銭湯に行き、閉店30分前ごろ帰りしなに、車の鍵を草…
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- 稗粒腫ってなに(2024年04月12日)
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目の周りに小さなポツポツがいくつかできた。触らなければ痛みも痒みもない。ネットで調べてみると、稗粒腫だとわかった。原因は遺伝と加齢。悪性の粒ではないのだが、すごく気になる。圧出法(保険内)やレーザー(保険外)でとれるらしい。医者にいくと、先生に「取りましょう。痛いですよ。」と言われた。何も考える間もなく、ピンセットでむしり取られた。圧出法だ。あまりの痛さに泣…
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- 松田聖子(2024年03月30日)
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中央大学法学部を卒業したというニュースに気持ちを奪われた。以前彼女は英語を学ぶために、英語圏の方との不倫など小説より奇な本が出るほど、破天荒ともとれるスキャンダルが沢山あった。今回のニュースは、目的達成のためにどんな手段もいとわない、過去の彼女の侍魂を思い出した。 娘さんとの悲しすぎる別れを経て、彼女の気持ちの持ち方に、強い女性として共感を覚える。…
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- 春なんだわん(2024年03月16日)
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世の中には「ごはん」と鳴く猫が存在する。我が家の猫もそんな一匹だ。 「ごはんだよ〜、ごはん」とコミュニケーションをとり続け、早幾年。「ごはん?」とききかえせば、瞳を輝かせながら「ごは〜ん」と復唱する猫が愛おしい。 この猫が最近、何故か「わん」と鳴くようになった。犬語でのコミュニケーションはとっていないし、一時的なものかと思っていた。しかし時々「わん」…