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俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
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- リクツ(2022年03月07日)
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殴られた頭と殴った拳ではどちらが痛いか もし殴った方の痛みが数倍になると面白い 左の頬を打って右の頬を打つと打った手が腐り始める どこかにそういう国があると楽しいな 意地の悪い人や暴力嗜好の人は皆この国に連れてくる ① 殴った方は殴られた者の痛がり様を見て満足し 殴られた方はまた殴られたくないので 卑屈な目で見上げ屈従するこの世界 ②…
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- 深夜の一人祭り(2022年02月19日)
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大勢笑顔で集まるのがお祭りです 悲しいことや痛いこと辛いことは一人でするものですが 嬉しいことや楽しいことは誰か共にすることです ラスコーの洞窟画から声が聞こえます 二万年まえ誰かが誰かに伝えたくて描いたのです 歓喜している群像は全員で協力して獲物が獲れたのです 殆どの生き物は仲間と群れて生活します そんな中で一人になった獣は悲しくて遠吠えをし…
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- 日々幸せ(2022年02月08日)
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朝は「今日は何かいいことがありそう」と起きて 夕べは「今日は良い日だった」と終りたい そして寝る前は「明日が楽しみ」と目を閉じる 毎日がそんな日々であったらいいです 自分を楽しませることは大変です 豪邸や高級車を持つ幸せには大金が要ります 偉い人が当選するには偉くない大勢の票が必要です カラオケでマイクを離さない人はその人だけ幸せです オンリ…
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- ナルコユリ(2022年01月25日)
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生き物は自分が自分であることに疑いを持たない 恵まれた母と子は 何故自分が母であるのか 子もまた母の腕の中で何故か嬉しい 今ここに何故二人がいるのか 理由は分からなくともいいのです 出逢ったものが今共にあるだけでいいのです 生き物が自分を不審に思うのは 群れから離れて一人になった時です 不幸が振り向いて自分を呼んだ時です ある日巣を壊…
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- あるだけでいいもの(2022年01月25日)
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自然は美しい 空も雲も 小鳥も 草花も 自然は人のためにあるものではない 誰のためでもなくいまそこにある 蔓草で秋にはルビーのような赤い実を付ける蔓草がある ヒヨドリジョウゴといい 毒性があり人に食べられないが ヒヨドリには美味しい食べ物である ジシバリはこの季節道端に咲く野草です 摘んできて小瓶にさし見とれたが 花には迷惑だった…
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- フィンドホーン(2022年01月09日)
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シャングリラも桃源郷も伝説だが フィンドホーンは北の僻地に実在している 1962年三人の大人と三人の子供が この地のトレーラーハウスで暮らし始めたのがスタートです ヒースとハリエニシダしか生えないこの荒れ地に 途方にくれた六人が生きる望みとしたのは ピーターの妻アイリーンの「内なる神」の声でした 「内なる神」は祈りに応え様々な精霊を呼び集めた …
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- 異類との対話(2021年12月25日)
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人間以外でも対話はできます ペットや家畜を飼っている人なら分かります 植物でも会話できる人もいます 1966年クリーブ・バクスターというCIAの訪問官が 観葉植物「ドラセナ」にウソ発見器をとりつけました 植物にも心があるかどうか「焼くぞ」「切るぞ」と脅して 「怖いよ」と自白させたのは有名な話です スコットランドの北端「フィンドホーン」に住みつい…
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- 雀一匹の朝(2021年11月25日)
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今朝自分の寝室の布団の上で目が覚めた この朝を病院で迎える人がいる この朝を鉄格子の中で迎える人がいる 百年前の朝 何処の枝にも私はいなかった 百年後の朝 確実に私はいない そう考えると 自分がこの朝を平凡に迎えられることは何と貴重なことだろう! 茂みに差し込んだ光に雀がビックリして鳴いている 昔、太陽が一日姿をけしたら地上に朝が来なかった …
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- 私の幸せ(2021年10月31日)
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不幸が好きな人がいる 人を不幸にする名人がいる 何か欠点を見つけて指摘する人 いま自分に無いことを見つけて不平をいう人 そんな人がダンゴ虫を見つけて怒鳴る 「目障りな虫けらめ、そこを動くな」 ダンゴ虫は早々に庭石の下に隠れる ダンゴ虫は害虫ではありません 「道端に咲いて恥ずかしくないのか」 元栽培種のフランス菊をみて嘲る 「いいえ何とも。…
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- 自分A(2021年10月16日)
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自分はいるか いないか 長い間考えて「いる」と発表した学者がいました その方は当時生活に困っていなかったと思います 何処も痛いところがなかったのだと思います 楽しい時うれしい時は自分を忘れています 空っぽの自分に気が付いても困るのです いることが問題な人が大勢います 犬やネコに尋ねます 「ワン。ニャン。ここにいるでしょう」 お地蔵様にも尋ね…
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