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文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
新着記事
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- 花の世（2018年06月12日）
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この世界は何処にいっても花があります 四季に恵まれた日本だけでなく 花は高山にも砂漠にもあるといいます 花が咲くのは良いことへの祝福でしょうか それとも良いことがない人への慰めでしょうか 生き物が地球に生まれたのは40億年以前だといいます それから長い間何故か地球に花はありませんでした 花が咲く被子植物の誕生は比較的新しく 一億年まえのジュラ…
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- いのち（2018年05月31日）
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木は自分が木だと信じている だからそこに自信にみちて生えている ネコは自分がネコだと思っている ネズミは自分がネズミだと思っている テントウ虫はテントウ虫であることにさほど自信がない 私が尋ねると困って葉裏に隠れてしまう 野にあって雀の命は二～三年 食べること 逃げること それ以外のことは考えている暇が無い 雀と比べると長いようだが 犬の命…
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- 幸せ（2018年05月19日）
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思い出すと嬉しくてなかなか眠れない 明日は明日で楽しくてなかなか眠れない 寝ていて笑う子供がいる 過ぎた世界にもう一度戻っているのだ 夢のなかで既に明日の世界にいるのだ 笑顔で亡くなっている人がいます 親しい人が迎えにきたのだ 迎えにくるのは神さまや仏さまだけではない ココロ残りの人達がみんな来る 母がいる 子供も 先だった夫や妻がいる …
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- 生き甲斐（2018年05月04日）
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生き甲斐とは何か 人が羨む美貌や才能があって 常にスポットを浴びる舞台にあり 人々の賞賛を感じている人にはその様な哲学的テーマは不要です やがて自分はこの人の世で人並みどころか 人並み以下と知るかも知れません 自分にあるものが一つ一つ無くなっていき 次第に生きる希望を無くし もう何もない、と思っている人もいるはずです 自分に喜びが無けれ…
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- 青い空がいい（2018年04月19日）
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曇りの日があり雨の日もある 心も暗い日が続いたあとで 青い空が出るとホッとする 青い空には白い雲が似合う 雲の話相手は空だ 子供が母に話すように何でもいい 青い空は昔からあった 私が見た美しい空には幾つかの記憶がある 少年の日修学旅行にいけず 一人野原で眺めていた青い空 七十数年前この国が初めて戦に敗れた日 天皇が申し訳なさそうにラ…
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- タンポポ（2018年04月01日）
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美しい花も咲いた後は寂しく萎れるのに タンポポの旅立ちの姿は素晴らしい 花の時はバラには及ばないが 花のあとで胞子を丸く飾った あなたのアイデアに感嘆する 私もいつか旅立つ日がある 美しい旅立ちの姿を様々考えていた そんな思いのなかで逢いたい人がいた 今日道端であなたに出逢った …
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- それだけでいい（2018年03月24日）
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いつも不足なものがある お金があったら・・・ 何らかの能力があったら・・・ こんな境遇でなかったら・・・ もう一度やり直しができたら・・・ 幸福の青い鳥は捕まえてみると いつの間にかカラスになっている 美しい蝶は虫籠の中で毛虫になり キラリと水藻の中で光った魚はバケツの中で死んでいる 不足なものは子供の頃からあった 不足は一つが満たされる…
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- ここから～ここまで（2018年03月06日）
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動物達は丸ごと食べるのに 人間は包丁と俎板で食べにくいところを切り取る 根や尻尾や魚の頭や骨を捨てる こうして手慣れた料理人は 柔らかくて美味しい料理をつくる 人の世界には包丁と俎板がある 俎板の上で切り取るのは 固い所や苦い部分である ただ手際のよい人とわるい人がいる 一日で別れてしまえばよかったのに・・・ 一年で別れてしまえばよか…
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- もしかして（2018年02月19日）
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自分に嬉しいことがない人は 他人の笑顔をみるといい 好みの曲ばかりではないけれど ＮＨＫのど自慢は楽しい 鐘三つを鳴らせた人の喜びよう 飛び上がり 抱きつき 涙して 喜ぶ母、祖父母、兄弟姉妹、仲間達・・・ 見ていると自分まで嬉しくなる 不幸な人は他人の幸せをみるといい 買い物に幼子を連れている母娘の姿は この世で一番美しい 何処…
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- 隠れんぼ（2018年02月10日）
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隠れんぼのルールがあります 子ども達が隠れるまで鬼は目をつぶっていること もう いいかい まぁだだヨ もう いいよ という声がしたら 鬼が声がした方に探しに行きます 何時も傍にあるものはあたりまえになってしまいます あるものの大切さは無くなった時分ります 目がある 耳がある 手がある 足がある 今どこも痛くない そんなことがしみじ…
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