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コラム …男の珈琲タイム
【折々の女将たち】
名女将と呼ばれなくとも
四季折々の花のように
様々な色彩を放ちながら
生きとし生きる女将模様を綴る
【体育健康学をとり入れた女将】
かつては、ライン下りでも有名になった関東の温泉地にやはり時代は大きな変革を求めてきた。御多分に漏れず、旅館そのものは破産。外資の登場となった。しかし、その外資は時代の求める観光を知っていた。健康志向は世界的な流れだ。特に先進国は新しい健康感をもって長寿の中味を追ってきている。栄養、医療、そして何よりも心の在り方が二十一世紀の寿命を大きく左右することを念頭において、あえて伝統的日本の女将像を求めた。しかしその女将はグローバルに物事を見られる能力を要求された。まだ三十路の女将は、大学で、体育健康学を学びアルバイトでホテルのフロントをした。旧来のような女将の苦労はないが、観光と健康、心の癒しを徹底的に勉強して彼女は未来にまっしぐらだ。岩盤浴も備えた。癒しと、汗と健康を彼女は理論的に知っている。彼女は新しい型の日本の女将だ。