なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
95歳の叔父が危篤と知らされ、数年ぶりに訪ねた。一か月前まで一人で暮らし、施設に入っている叔母のところへ逢いに行きショートステイするのが定番だ。そんな夫婦がしばらく会えていないというので、私たちは、叔母を施設から連れ出す計画を企てた。施設に相談し、数時間叔母を無事連れ出す許可が下りた。コロナ禍だったら絶対にできないことだろう。二人は再会でき、うるんだ目で見つめあって手を握っている。とても心が温かくなり、ジンと来てしまった。叔父は咽頭癌で声帯を取って話すことができないので、叔母がずっと叔父を励まし、叔父はずっと頷いていた…。その3日後叔父は旅立った。叔母は叔父の頬を撫でてお別れをした。
健康寿命を全うする素晴らしさとつがいであることの意味を考えさせられた。夫婦として仲良く最期を迎えた二人はとても素敵でキラキラしていた。素敵な生き様に立ち会えたことに感謝。そして合掌。
名月かりん
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