社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
動き出した川越市長選
2023年09月10日
中核都市川越、昨年市制施行100周年を迎えた。4か月前の県議選では、現職の山根史子氏(民主フォーラム)、深谷顕史氏(公明)に加えて、須賀昭夫氏(自民)、渋谷真実子氏(自民)両新人が議席を得た。カッコ内は県議会会派。日本維新の会から出馬し、健闘した明ケ戸亮太氏は早くも政治家48党に鞍替え。勢いのある維新でじっと耐えることはできなかった。捲土重来を期す海沼秀幸氏は、地元活動や次なる市長選に出馬の噂のある樋口市議とともに行動する姿が見受けられる。川越市議会も四月の改選後、川越市議会自民党市議団はなくなり、離合集散のカタチでスタートを切っている。
川越という場所は中選挙区の時、自民党小宮山重四郎元郵政大臣の牙城。小宮山泰子代議士は自民党県議ではあったが、政治の流れのなかで現在は立憲民主党。それでも保守岩盤支持層に根強い小宮山派が存在するまち。中野ひでゆき内閣府大臣政務官VS小宮山泰子代議士の戦いもカオスを極めてきた。それでも市長選となると、川合善明市長を一致団結して応援してきた。川合市長に対抗したのは当時の渋谷實氏(渋谷真実子県議の父)であり、直近の選挙では市議であった川目武彦氏であった。
さて2025年新春の川越市長選はどうなるのか?市議の中では今年度川越青年会議所の理事長である樋口直喜市議が意欲をみせ、保守系では吉野郁恵市議会副議長が初の女性市長をめざす動きも。川越経済界を牽引する一部の人々は、大企業の会長を務める県立川越高校出身者を擁立すべく水面下で模索中だ。しかし、現職川合市長が引退なのか、続行なのか態度を明らかにはしていない。川越市長選の8ケ月前におこなわれる坂戸市長選は現職の石川清氏が再選をめざす。この石川清市長と川合善明市長が川越高校では同期同窓。「石川君がやるのなら」という思いが川合市長に芽生えてもおかしくはない。
政治の世界。一寸先は闇であり、その気になってもハシゴをはずされた事例は枚挙にいとまがない。まちづくりを考え、まちのトップを選ぶ選択権はすべての市民の手の中にある。
氷川まこと
バックナンバー
新着ニュース
アクセスランキング
特別企画PR