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コラム …男の珈琲タイム
行きつけの居酒屋にはいつもなじみの常連客が飲んでいる。6、7人の客達は政治の話が好きだ。時節柄、参議戦の話に花が咲く。
「みんな小粒になったな。ちょっと昔は参議院のドンと呼ばれていた村上正邦なんていうのがいて、面白かった。個性的で情にもろく、ドンというより親分だった」
「ところで、それはそうと参議院なんて必要なのかい?俺たちの税金を500億も600億も使って、6年間は何もしなくても居座っていられるんだから」
「日本が戦争に負けて、新憲法制定の時、連合国側の一院制を蹴って、二院制にもってたんだから情けない!」
「早く憲法改正して、一院制にすべきだ。アメリカやフランスなど先進国は何十回となく憲法を改正しているんだぜ」
雨の酒場は盛り上がった。法律は全て時代背景の中で論じ、改正すべきが常識だ。野党はすっかりこの常識を忘れてしまった。野党の存在すら、わからなくなってしまった。遠雷がせせら笑っていた。
鹿島修太