社会
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「落語とは人間の業の肯定」という言葉をのこしたのは、落語家の立川談志師匠だった。
瀬戸内寂聴さんは落語家ではないが、人間の業の肯定の世界を生きた代表的な存在である。そんな寂聴さんから放たれた数々の言葉には、人の心のこわばりをふっと解き放つ豊かな力が備わっていた。
自然死の場合、一番最後まで機能している人間の感覚器は聴覚器であるという。寂聴さんが天に召される階段の途中で、最後に聴いた音はいったい何だったのだろう。それは秋らしい動物の声だったのかもしれない。
晩秋の乾いた野山には、微笑んだ寂聴さんかと思えるほど愛らしい冬桜が咲いており、近くには鹿もいる。
鹿の鳴き声には、梵音さながらの独特の風情がある。会いたい者を呼んでいるような、会えなくなった者を偲ぶような、切なく寂かな世界がそこにある。
葉桜こい
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