友人が先日、子犬を飼い始めた。数年前、飼っていた犬とお別れしてからというもの、友人は「もう犬は飼わない」と心に決めていた。犬は今も変わらず大好きだ。しかし、それ故にお別れする時がとにかく悲しい。もうこの悲しみを味わいたくない。と言っていた。
しかし、軽い気持ちで立ち寄ったペットショップで店員さんに声をかけられ、その心が揺らいだ。小さくて柔らかい子犬をいざ自分の胸に抱いてしまうと、離したくない。可愛くて可愛くて、とうとうそのままお持ち帰りとなった。
子犬が家に来てから、また犬中心の生活になり充実していると友人は言っていた。ペットは立派な家族の一員だ。ペットを飼うことでみんなが優しい気持ちになれたら素敵だ。

鹿山夕子