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文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
新着記事
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- 大きくなったら(2025年04月22日)
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大人が子供に質問します 「大きくなったら何になる?」 悪代官になる 暴走族になる 昔からそういう子供はいません 理想人物は時代とともに変わります 今はサッカー選手が多いですが「兵隊さん」の時代もあったのでし 私の幼年時代です 私はなりたいものが無くて困りました それは戦争が終り青年時代になっても晩年の今も同じです 著名な政治家にも芸能人にも…
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- 声なき声(2025年04月08日)
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一人の叫び声は聞こえるが百人の沈黙は聞こえ無い 「待て」の声は音速で秒速10mで逃げるドロボーを捕らえるが ドロボーは戻らない 光は百年前の星からも届くが人の声はかなしい 十人の叫びも百人の嘆きも1km先には届かない ましてや地球の裏側での一万人の悲鳴は聞こえない 耳には聞こえ無いが胸に響く声がある 目は多くの心を語る 自信冷笑無表情の大人の…
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- 世界の片隅で(2025年03月27日)
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梅のあとは桜 白木蓮 桜の後は ハナミズキ 四季のあるこの世界は有り難い 人間界は四季を問わず惨事と醜聞が果てしなく続くが 大劇場が絶えず名作ドラマを見せてくれるように 自然界は日々の散歩道まで美しいものが次々と登場する そして大劇場と違いみな無料です キリストは人の罪のために死んだというが その後二千年 国と国 人と人は争うので その方は…
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- 誰かが(2025年03月12日)
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散歩道には四季の花が咲く 敷き石の隙間に 外壁の際に 道端に咲く何れも小さな花 花屋で飾られることはないけれど 立ち止まって見れば 形も色合いもみな素晴らしい 誰かが どれか でなく一つ一つみな美しい 野の花の生涯は 短い花期が終ると小さな実を結ぶ 実となり 芽をだし 草となり花が咲く繰り返し どこが目的なのか 迷惑そうに除草剤を撒く人…
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- コンタクト(2025年02月26日)
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せめて夢で天使や妖精が現れることを願った なかなか現れない 人との待ち合わせは駅であったり 喫茶店であったりする 天使や妖精とはどこで待ち合わせすればいいのだろう? 天使や妖精と出合うには何処がいいのだろう? 天使や妖精には何語が通じるのだろう? 昔、鉱石ラジオというものがあった バリコン(バブリアル・コンデンサー)を静かに回すと レシーバ…
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- 散歩道の世界(2025年02月14日)
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朝、新聞に目を通す 今日もまた似たような事件と紛争の記事です。 32ページの新聞は6つ折りにすると192頁あるが五分で閉じる 関心の無い世界は遠いのです 「今朝の出逢いは?」私の期待は朝の散歩道です 身近な野草でも何百種もあり学名は未だ覚えきれません 昔から身近なものにはあだ名があります 一昔前庶民の父上は父ちゃん、母上は母ちゃんでした ナズ…
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- 夜毎の夢(2025年01月27日)
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無い方が良かった一日が終ります 鳥が羽の中に顔を隠して眠るように 今日一日を忘れたい そんな夜があります ある夜夢か現実か地表から浮かんでいる花模様のバスを見ました 夢の送迎バスです 手を上げると誰でも乗れるのです 「幼稚園でなく月夜の田んぼがいいな」と思ったとたん 私は月夜の田んぼにいました 目が醒めてからそれからの事は覚えていません …
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- 山上の垂訓(2025年01月11日)
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山上の垂訓は「惨状」の垂訓です ―幸いなるかな 心の貧しき者よ― 素朴な者は常に人に遅れをとります イエスは最初から逆説で語り始めます ―幸なるかな 悲しむものよ 彼らは慰められるであろう― この世で一番あってはならないのが悲しみです 大切な人がいなくなってしまった 大事なものがなくなってしまった 私も悲しいです。 と寄り添ってくれるのが慰めで…
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- 繰り返し(2024年12月29日)
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朝起きて 顔を洗って歯を磨き 日々崩れていく砂山を今日も同じカタチに 日々汚れていくものを今日もきれいに 花咲く 花が散る 同じ繰り返しでもいいものがある 改めて聞く名曲 ドラマ 身近な人の誕生祝い お花見 十五夜 美味しいものは分けた数だけ幸せ 木鼠が廻し車を廻すように くり返さなくても良いものがある 綺麗な箱の中で腐敗が始まっている果…
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- 夢(2024年12月15日)
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人の世で脚光を浴びるのは一握りのアスリートである アーティスト、学者、大富豪、権力者である 私は尊敬されるより少人数の人に喜ばれる人になりたい 高齢者の私はこの世ではあまり時間がない 私はこの世では聖人でも極悪人でもなかったので 死後は古池の蓮の花の上に座らされているかもしれません 毎日蓮の上に座っているのは退屈です 神様お願いです 私と同類…