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文芸広場
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大規模市民マラソン大会である東京マラソンの応募締め切りを迎えた。
その倍率は昨年同様の10・3倍。
まさにその切符を手にすることは「ミラクル」といっても過言ではない。
そんな貴重な切符を一足早く手に入れた私。
これには少しばかり理由がある。
年会費4200円を払い「東京マラソン財団公式クラブONE TOKYO」 のプレミアムメンバーとなっている。
この有料メンバーの最大の特典は東京マラソンの先行エントリーに応募ができ、尚且つその後の一般エントリーにも応募ができる。
それでも9・1倍という高い倍率ではあるが・・・。
一昨年この東京マラソンで初のフルを完走し、歓喜のゴールを果たしたが昨年は落選。今回も大方、無理であろうと予想していたため、夏の猛暑にスタミナをとられ、走ることを少しばかり控えていた。
いや、控えていたというのはどうもよくいい過ぎだ。この場合怠けていたといったほうが適切であろう。
そんな私の心に火をつけたのが世界陸上の福士選手だ。
走りだけではない。42・195キロという長さを走っておきながらも、疲れをみせない彼女の笑顔に触発された。
そんな矢先の吉報なだけに走る意欲も増す。
私の次なる目標は完走とともに福士選手のようなゴール後の笑顔だ。
それにはなんといっても体力との勝負だ。
一昨年経験しているだけにその過酷さは重々承知している。
あと5ヶ月、たるんだ肉体と精神にむち打ち、しっかりと準備にかかる。
さぁ、また自分との戦いの幕開けだ。
42,195笑顔とともに走り抜ける。
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