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3年前だろうか。お中元でもらったメロンを何日間連続で食べ、喉の違和感を覚えた。それは花粉症や風邪のような喉がいがいがした状態であった。
その日から大好きなメロンが食べられないという残念な結果になってしまった。
そして最近もみかんを食べ同じような症状が起こった。
もともと、パイナップルでもこの症状が起こるため、食べられない果物が増えてしまった。
この症状は果物アレルギー、正式名は口腔アレルギー症候群という。
特定の果物を口に入れると、花粉を吸い込んだ時と同じように、のどの奥、唇、舌の痒みや痛みを覚え、さらに吐き気や下痢などの消化器症状を起こすこともあるようだ。これは果物だけでなくトマト、キュウリ、セロリなどの野菜にも注意が必要である。
とくに花粉症の人は果物アレルギーを起こしやすい。
なぜなら、花粉症を起こす花粉アレルゲンと特定の果物が持つアレルゲンが共通するためで、口から入ったアレルゲンと花粉症を起こす抗体が反応してアレルギー反応を引き起こすからである。
スギ花粉症やヒノキ花粉症の人ではトマト、ブタクサ花粉症の人はスイカ、メロン、キュウリなどのウリ類に対する注意が必要だ。
私は果物に目がない。だからこそ、果物アレルギーなどと認めたくはないが、ひどい場合には気管支喘息発作やアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるので、たかが果物と侮れないようだ。
美味しい果物、違和感を覚えたら直ちに食べるのをやめよう。
古城 智美