トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ 慢心に足音は聞こえない
コラム …男の珈琲タイム
戦国時代の武将で僧職だった安国寺恵瓊は、慢心に足音は聞こえないと織田信長を表して言った。権力者のほとんどはこの音のない足音によって失脚する。自民党県議団は、この言葉を噛みしめるべきだ。団長の名は全国に響き渡った。世論も社会情勢も無視したというより無知だった。おまけに文春砲にまで打たれた。団長はかなり無理な言い訳をしたが、誰も応援はしなかった。権力の蜜を吸ったものは、自らを律するという戒律をもたなければならない。団長も断腸の思いだっただろうに。それにしても「殿!御乱心はいけませぬ」と正面切っていえるものがいないのも情けない。情けない者の集団が県議団ではない筈だ。大衆は最終的にはましな判断をするものだ。どこかに救いがあるのが人の世だ。
鹿島修太