文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
嫌な事不愉快なことが十ケあっても
一ケいいことがあると安らかに眠れます
子供の頃から私を見守ってくれている方がいます
それはお月さまです
私は月を見ると懐かしくなるのです
月は夜毎に姿を変えて語りかけます
私達日本民族はその様々な月を称えました
月の出は月により一日で三十分から七十分ほどズレます
ー菜の花や 月は東に には西にー
菜の花時の十三夜は子供達にも親しまれます
満月の次の夜は十六夜(いざよい)です
満月祭の翌日なので二日酔いで少し遅れて現れます
次の夜の月の出は立ったまま待てる時間なので「立待月」ともいいます
三日後 夏は縁側で座って待てますので「居待月」
四日後 日没から二、三時間以上経つと眠くなるので「寝待月」
五日後は深夜なので「更待月」といい夢の中に現れます
いずれも曇りや雨の日は見えません
お月様は雲海の上に一人でいます
誰もいなくなると聞こえてくるものがあります
子供の頃雑木林に息を潜めていたことがあります
人の気配がなくなると鈴虫の声が聞こえました
神仏が語りかけてくるのは
人が話しかけなくなってからだと思います
山上村人
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