社会
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立民の不発
2021年11月11日
2021衆議院総選挙。埼玉県内選挙区5区(大宮など)6区(桶川・鴻巣・北本・上尾)に続いて7区(川越など)10区(坂戸鶴ヶ島東松山比企郡)12区(熊谷など)は立憲民主党優勢という情報があった。
しかしふたをあければ、5・6・12は小選挙区では敗れたものの比例復活。7区10区ともに立憲民主党を破った。7区の中野ひでゆき氏、父は元厚生労働副大臣の中野清氏。10区の山口すすむ氏、父は陶役・自民党選挙対策委員長までのぼりつめた山口たいめい氏。世襲批判があったことも事実。7区の立憲民主党の小宮山泰子氏、父は故郵政大臣の小宮山重四郎氏であり、世襲批判の矢面にはならない。10区の立憲民主党の坂本ゆうのすけ氏は東松山市長をつとめ、元々は山口敏夫元労働大臣の青年行動隊長までつとめた。小宮山氏坂本氏ともに根っこは保守そのもの。選挙前は、7区10区ともに党派ではない「小宮山党」「坂本党」ということで応援するという声が聞こえた。
潮目が変わったのは選挙の初盤だ。共産国家の北朝鮮の弾道ミサイルの発射で、共産党に対するアレルギーが沸々と起こり、立憲民主の失速につながった。公明党議員らの「おそろしい共産党に1票いれるのですか?」といった応援演説もある意味直接的で有権者の投票行動に影響したはずだ。
維新・国民民主・希望(今はない)といった保守中道の受け皿は必要。だからこそ、上田前知事が模索する保守中道新党は、今後注目すべきなのではないか。
大曾根惠