文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
「我思う 故に我あり」
そう言ったのは四百年前フランスの哲学者ルネ・デカルト
有名です
ネコも私も知っています
私はヒトである 名はない その他大勢村人阿Aです
「我もアリ」一万匹の蟻も呟いた
昔々あるところにおじいさんとおばあさんが…
場所と名前が無いのは…
何故年寄りかというと…
気が付くと人はみなそうなっているからです
生き物は名前がつくと世界に一人になります
世界で一人になると孤独が訪ねてきます
孤独は妹が魔法使い弟が死神です
弱い小さな生き物はみな群れを作ります
群れはみんなが自分です
百年前の自分も千年後の自分も自分です
メダカも雀もコオロギも群れの中に自分を忘れます
一人であると悲しみは一人だけのものだが
群れになると一匹の羊の悲しみは群れの悲しみになり
一匹の喜びは九十九匹の喜びになる
「二羽で一アサリオン」の雀は今も日々の散歩道にいる
一匹の羊は九十九匹の羊と同じなのだ
と思うのですが…マリア様
山上村人