社会
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昨年起こった悲惨な事件の判決が言い渡された。88歳の妻を64歳の夫が介護疲れから殺めてしまった事件だ。懲役3年執行猶予5年を言い渡された。真面目ひとすじの男性が妻と知り合ったのは40歳半ば。焼き鳥屋で60歳過ぎの女性と意気投合し、結ばれた。女性が年上の年の差婚というのは、やはりうまくいかないのか。
今回の事件である年の差婚の夫婦をふと思い出した。私が生まれ育った街は花柳界が隆盛であった。芸者上がりの女性と板前のカップルがいてもおかしくない。おいしい食べ物を提供する店を家族でひいきにおり、高校生だった私は、女将さんと大将はてっきり仲良し姉弟と思っていた。その後、お酒を飲む年ごろになって、カウンターをつかわせてもらうようになったある日、大将が珍しくお酒に酔い、「俺の青春を返せ、くそばばあ」とクダをまいていて、やっと二人が夫婦とわかった。そのあと大将は白血病でこの世を去ってしまった。女将さんは「ボケて大将には迷惑をかけたくない」と口にしていたそうだが、大将は先に逝ってしまったのだ。病院の待合室で数回、二人をみかけたことがあった。女将さんが一生懸命大将を笑わせようとしてみたり、口三味線で、都都逸を小さな声で唄っていたこともあった。
人生いろいろ。命は大切。どんなことがあっても生き抜く!自死もダメ。殺人はもっとダメだ。
女性漫才の草分け・内海桂子師匠が97歳で大往生。夫君は24歳下ではあるが、幸せカップルだった。年の差婚の鑑であり、桂子師匠はどんなに日々が充実していたのだろうか。合掌。
大曾根惠
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