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コラム …男の珈琲タイム
外は冬の氷雨が音をたてて降っていた。私は独り、場末の居酒屋のカウンターでコップ酒をしんみりと飲んでいた。客もほとんどいない。孤食かとつぶやいて、ふと渥美清の俳句を思い浮かべた。ダメだ。淋しすぎる。渥美は地方紙の記者の父と教師の母のもとで育ったというが決して裕福ではなかったらしい。したがって俳句も寂しいのだ。
「ただひとり風の音聞く大晦日」「鍋もっておでん屋までの月明り」
自説だが俳句は人間存在のせつなさや、悲しみを踏み台にしてぐっと前に向かっていく句が気持ちいい。
「枯れてなお春めざすべき冬木立」 修太
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