文芸広場
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マッチ売りの少女は凍えて死んだ
人魚姫は泡となって消えた
アンデルセンの童話はハッピーエンドではない
「それじゃ、まるで現実そのものじゃないか
とてもこども達に聞かせる話じゃない」
出版当時のデンマークでも評判がよくなかった
中でも可愛そうなのが人魚姫である
マッチ売りの少女は死んだあと幸せを得た
優しいおばあちゃんと天国に行ったのだ
人魚にも戻れず人間にもなれなかった人魚姫はどこに行ったのか?
人魚なら三百年幸せに生きたあと美しい泡になる
泡の中で永遠の夢をみるのだ
お姉さん達は大きな泡になった
人魚姫は十七年生きて泡になった
あの世があればこの世で報われなくても良い場合がある
もの言えぬ女の気持ちが分からぬ男は人魚姫には相応しくない
アンデルセンの生涯は失恋の連続で生涯独身だった
人魚姫はアンデルセンだったという
「神はある。私の生涯をみれば分かる」
「すべての人間の一生は神の手によって書かれた一編の童話である」
あの世に旅立つ前のアンデルセンの言葉である
山上 村人