トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(13)
教育クリエイター 秋田洋和論集
子どもが何時まで起きているか知らない
中学生になり、生活のリズムが夜型に変わってしまったと、とまどっているお母さんは多いのではないでしょうか。
帰宅時間が遅くなればなるほど、夕食や勉強の開始時間など、すべてが後ろにずれ込んでいきます。高校生になれば、帰宅時間が夜十時、十一時過ぎになることもあるかもしれません。そうなると、とてもではありませんが、お母さんは子どもが寝るまでいつまでも起きているというわけにはいきません。
だからといって「子どもが何時まで起きているか知らない」日々が続くようだと、
子どもの「夜の時間」はやりたい放題
になってしまいます。そこで、「おやすみ」と声をかけるのを口実に子ども部屋をのぞくなどして、定期的に「夜、子どもが何をやっているかチェックする」ことを忘れてはいけません。オンラインゲームや携帯のメールなど、今の中高生には「時間を浪費するツール」がいくらでも手に届く環境にあります。ですから、
一度やりはじめると中高生は暴走する
ことを念頭において、最低限のルールは設定しておく必要があります。
お母さんが夜いつまでも付き合うのは大変ですから、就寝時間ではなく、
起床時間を一定にさせる
ことがおすすめです。どんな事情があろうがどれほど夜更かししていようが、たとえば「朝は六時半に起きなければならない」とルールを決めてしまいます。
決めただけで結局ルールが守られなかったら意味がありませんから、守れなかったときのペナルティもあらかじめ同時に決めておくことが大切です。
「起きられなかったら、一週間ゲーム没収」
「三回守れなかったら、その月のお小遣いなし」
など、「夜更かしするのは勝手だが、睡眠時間が足りないとデメリットが多い」という事実を、子ども自身に気づかせる必要があります。実感がともなってくると、時間の使い方を自分で管理できるようになってくるでしょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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