文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
初秋ともなり爽やかな風が心地よい
蝉の声もだんだん寂しく聞こえる
あれほど声を限りに歓呼してたのに
暗闇の中で蝉の誕生をみた
カラから抜け出たばかりはとても美しい
美しいというかけなげというか儚さもあった
身体も羽もうすみどり
この妖精みたいな小さな蝉が
いずれは黒茶に変わる
そして力の限り鳴いて鳴いて
存在を知らせている様に
道端に小さな穴がいくつもあった
この穴から蝉たちは力をしぼり出てくるのだ
その穴もなくなりはじめる頃
蝉たちの亡きがらも目に入るようになった
暗い土の中に長い間待って
暗闇の中誕生して
暑い日差しを浴び
声を限りに頑張って
この命のなんと短き儚さよ
蝉たちは幸せなのだろうか
哀れにもなるが
蝉には蝉の幸せを…祈ろう
バックナンバー
新着ニュース
- 地方議員たちの議会発言を吟味する(2025年09月01日)
- 浦和まつり 第30回音楽パレード 第49回浦和おどり(2025年08月24日)
- 痩せるための糖尿病治療注射は危険(2025年08月29日)
- 二院制はどうなったのか(2025年01月10日)
アクセスランキング
特別企画PR