トップページ ≫ 地域情報 ≫ 咲いたまびと ≫ 安さ、うまさ、マスターの人間味! 浦和「一刻館」
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浦和駅西口から左手あさひ通りを抜け、高砂小学校を左側に見ながらライオンズマンションコスタタワー浦和を通り過ぎる。グルメ居酒屋「一刻館」が目に留まる。テーブル席27名、カウンター席8名の店内を一人で切り盛りするのは、お店の経営者でありマスターの岩本隆さんだ。大宮カントリーで5年働き、浦和のフランス料理店で1年半修業し32歳で「一刻館」をオープン。メニューは焼き鳥、お刺身、揚げ物、炒めものと豊富だ。お酒も日本酒、焼酎、サワー、ビールと気取らずに飲める。「手作り料理が売りです」と語るように一味違った美味しさがある。6年ほど前からはランチを始め、工夫された料理が並ぶ。筆者は「さんまの太巻き」というランチを食べたが、焼いたさんまの身をほぐし、ごはんで太巻きにする。食べやすくウマい。いつもあるメニューではないが季節にあった美味しさを提供してくれる。
オープンして25年を超えるお店だが、20年近い常連さんもいるという。客同士も顔見知りになると気軽な会話が飛び交うなど、お店の雰囲気はアットホームだ。お店でランチ時にお手伝いに来ていたという人が、夏休みに客として子供連れで来ていたのもうなずける。「早く独立したかった。浦和のお客様は上品な人が多い。こうして続けていかれるのはありがたいことです」と照れながらマスターは話すが、「順風ばかりではなかった。若いころは昼間にかけ持ちでアルバイトをしながらお店を営業していた時代もあった」という。「独立の夢は叶ったが、何店舗か出したかった」と語る。常連客が「マスターの人柄でみんなお店に来る。ここのお店がずっと続くことが一番じゃない」そう語っていた。
特別なことがあるわけではない。心落ち着ける場所として、美味しい手作りを肴に客同士も会話が弾むお店「一刻館」のマスターに会ってみてはどうだろうか。
グルメ居酒屋「一刻館」/さいたま市浦和区岸町4-24-15
電話/048-831-5369
ランチ/11:30~14:00(月~金)
夜/17:00~12:00(月~土)
定休日/日曜日、祝日
(多田 清成)