文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
わが家は隣家とかなり接近している。だから、お互いの家の声が聞こえることがある。子どもが小さい頃は、子育てのくたびれも手伝って、子どもに説教を毎日のようにしていたわたし。われを忘れての大音量。
そんな頃、隣の奥様と顔を合わせると、「いろいろ大変ね。手伝えることがあったら何でも言ってね。」などと言われる。面倒見のいい方なので、気にしてもらってありがたいという気持ち半分。恥ずかしさ半分…。嘘だな。恥ずかしさの方が大きかった。
お隣から聞こえてきたセリフで忘れられないのがある。
「自分で答えを出すから。」
ご主人が娘さんになにかを言っている様子で、娘さんが大きな声で言い返していた。
ことばが沁みた。そうだな。親が子どもにいろいろ言っても、答えを出すのは子ども自身だ。
最近、お隣から赤ちゃんの泣き声が時々聞こえる。たぶん子どもを産んだ娘さんが、時々帰ってきているのだろう。そういえば、娘さんも、わたしの大声を聞いていただろう。あの頃の態度は、子育てする娘さんにとっての反面教師になれるだろうか。
檀ままこ
バックナンバー
新着ニュース
- 地方議員たちの議会発言を吟味する(2025年09月01日)
- 浦和まつり 第30回音楽パレード 第49回浦和おどり(2025年08月24日)
- 痩せるための糖尿病治療注射は危険(2025年08月29日)
- 二院制はどうなったのか(2025年01月10日)
特別企画PR