文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
ある朝不幸が目を覚ます
痛みが 呟く
「自分は何んで此処にいるのだろう!」
ある時「人を超えた者」に問いかける
幼くしてそれに気づく者がいる
立ち止まり 振り返るのは 母を失った子である
母を知らない子である
様々な理由で 群れから疎外された 子である
人の世の終わり病床で男が呟いた
「俺の人生は何だったのだろう!」
特定の宗教経験はなかったので仏も神も無かった
「何も言えなかった」
半世紀を経て病床で再会したその男の述懐である
私は夏の朝の一時庭先で立止まった
紅い朝顔一輪と白い朝顔に視線が合った
「綺麗だね」私は心の中で呟いた
朝顔には耳も口もないが
「嬉しい。有り難う」花が少し揺れたような気がした
朝顔は日が出るまでの命なので急いでカメラを取りにいった
数時間後夏の日射しの中で朝顔は既に萎んでいた
これがその証拠の画像である
それは無限小の朝顔と 無限小の私の
貴重なこの世界の出逢いです
山上村人
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