トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ それこそ法律違反の議長一年交替
コラム …埼玉の余話
九月は県も市町村も九月定例会が開催される。
この議会ではほとんどが、新しい議長によって運営される。そして一年たつと、次にまた新しい議長にバトンタッチ。しかし、この一年交代の議長慣習は明らかに法律違反なのだ。何故なら地方自治法103条によって、議長、副議長の任期は議員の任期とすると決められているからだ。
議員の任期すなわち4年。これは、地方議会が条例をつくってもダメであり、タライまわしは先述の通り法律を完全に犯しているのだ。この法律違反の悪しき慣習は議員の心理を如実に表している。議会の長は執行部の長、すなわち、知事や市町村長と同等だからだ。だから、誰しも議員になったからには議長や副議長になりたい。いわば悲願ともいえる。しかし、話し合いによってタライ回しをすることは、一方では自らの権威を著しく失墜させてしまっている。一年交代と議長と4年もしくは8年、12年の首長とでは、雲泥の差だ。だからこそ国会の議長は4年であり、総理大臣、最高裁判所長官と同格であり、同等の権威を保っている。
地方創生といわれても、こんな大事な部分が欠落している議会が存在していて創生はとても無理ではないだろうか。
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