トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 品格ある子どもの育て方第二章 品格の「土台」を小学生のうちにどう作るか(18)
教育クリエイター 秋田洋和論集
コミュニケーション力と判断力を養う
~危険を回避するように気をつけさせる~
私やみなさんの子どもの頃に比べて、現代の子どもたちの周辺にはさまざまな危険があふれています。登下校時には、いつ車が暴走してくるかもしれないという危険があふれています。登下校時には、いつ車が暴走してくるかもしれないという注意を払う必要があるし、校内にいても不審者が侵入してくる可能性もあります。
学校では、自分の意思に関係なく、いじめやケンカに巻き込まれる可能性もあります。街を歩けば、以前では考えられなかったような人為的ミスによる事故があふれ、いつ自分に火の粉がふりかかってくるかもしれません。
もちろん避けられない危険もありますが、たとえ0.1%であっても危険を回避する注意力、リスクを背負わないような判断力は、品格のある子どもには常に意識をしておいてほしいところです。
とはいえ、特に小学生の遊びから危険を取り除いてしまっては何のおもしろみもなくなってしまいます。みなさんも経験済みでしょうが、遊びは危険と隣り合わせだから、おもしろい一面も確かにありますし、そこから学ぶこともたくさんあることは事実です。
ですから、子どもがある一定の年齢に達したら、「親が守ってくれている、安全が確保できているから」ではなく、「自分自身で安全に気をつけながら冒険する」考え方に転換してあげる必要があるのです。
そのためには、常日頃から日常に潜む危険について言い続けるしかありません。たとえば登下校時に車から子どもたちがどのように見えているのかを、車で買い物に行ったときに具体的に話してあげましょう。
運転席からは死角ができること、運転手は急な飛び出しに対応できないことは、こまめに話してあげたいところです。ただ「車には気をつけなさい」と言うだけではなく、「どんなことに気をつけるべきか」を話しましょう。
「品格ある子どもの育て方(PHP文庫) 秋田洋和著」より
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