トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話 2011.8.17
コラム …埼玉の余話
・県北に住むB氏は、(元)地方公務員。真面目に務めあげて、環境部長や福祉部長という要職にも就いた。60年で定年を迎え、ある事業に着手。しかし、実業の道は厳しい。安穏とした公務員の生活とは著しい乖離があった。そして1年で廃業した。「人の気持ちが全くわからなくなった。俺は他人の心を善意でしか受け止めなかった。とにかく人間は嫌いだ」が口癖となっていった。挙句の果ては心を病んで入院。1年間で復帰した。しかし、浪々とした日々を送っている。“がばいばあちゃん”の言葉は大事だ。「人の気持ちは半分わかればいい。自分の事もよくわからないのに・・・。それが人間です」人の世を渡るには、このくらいの心が必要だ。繊細さと図太さを自らの体に共存させることが肝心だが、生易しい事ではない。何事もトレーニングが必要なのだ。
・民主党が政権をとって一番知らされたのは何といっても言葉の重みの必要さと、言葉の誠実さだ。言葉が言葉だけで終わってしまうから信頼感を全く失った。そして、行き当たりばったりの姿勢。数え上げたらキリがない。統一地方選で民主党から出馬。めでたく当選したD氏は驚いている。「民主党は何の危機感も持っていません。悪いのは今までの政治で、我々の言っていることはみんな正論だと信じているのですから。本当に呆れました」と。自民党のことはさておき、民主党の未熟さと軽さはおそらく改まりはしないだろう。実社会の厳しさをあまりにも知らな過ぎるからだ。そもそも一国の大臣が議会で泣いているなんて前代未聞の珍事だ。
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