トップページ ≫ 地域情報 ≫ 咲いたまびと ≫ 俳句は元気の素!洋裁は生きがい!昭和2年生まれのパワフルウーマン!
地域情報 …咲いたまびと
北浦和駅を降りて、線路沿いを南に歩いていくとある可愛い洋品店「もめんの詩」。
昭和2年生まれの大貫うた子さんが、仕入れから販売まですべてひとりでこなしながら営んでいる。
3人の娘さんを育てる傍ら、ドレスメーカーに通い、洋裁を学んだ経験を活かし、洋服のお直しも請け負う。
別のお店では断られてしまうようなカギ裂きや擦り切れ、虫食いも、大貫さんの手にかかれば魔法をかけたように元通り!
出来上がりを喜んでくれるお客様の顔を見るのが何よりも嬉しいとハニカム。
眼鏡をかけずに、針の糸通しや縫いができてしまうのも、沢山の経験で積み上げてきたからこそできる技なのだ。
余った布で洋服を作って、近所の子供達にプレゼントするのも楽しみのひとつだとか。
戦争で東京の家を焼かれ、北浦和に住み、人との関わりの大切さを学んだという。
だから、困った人を見ると放っておけない。そんな大貫さんだからこそ、店にはたくさんの友人が立ち寄る。
趣味で15年前くらいに始めた俳句は、今では賞をもらうほどに。
仲間同士で俳句の本も出版しているというのだからすごい。
毎月必ず自分自身で4つ以上の俳句を作り、頭のトレーニングをしている。
寒くても暑くても散歩に出ることを日課にし、自然に触れながら歩く。
感じたことを文字に起すことは大変だが、今では日記を書くようにすらすらと書けるようになったという。
白牡丹一花一色垂れそしむ
歳を重ねても若くて元気、そして楽しく毎日を過ごすその陰には、沢山の努力がある。
人として、女性として、母としてまだまだ輝き続けていく。
(馬渕 凛子)