文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
難しい量子論の場の理論ではなく
日々の私の身の置き所の身の上相談です
借り家では無く自分の家だけど時々迷います
此処にいていいのだろうか
父母が他界したのは昔だけど昨年は弟が他界しました
八十歳過ぎると丈夫そうな有名人も死にます
そして死んでも惜しくない人はまだ生きています
劇場や映画館はベルがなったら帰ります
ベルが鳴っているのにいつまでもいてはいけないでしょう
コスモスは秋に道端に現れます
熊はどの季節も人里に来てはいけません
新婚の家には暗くなる前においとましましょう
機能だったら良かったんだけど今日は逢いたくないです
人と逢うには時と場が必要です「おととい(三日前)来やがれ!」
逢いたくない人を訪ねると江戸時代気短い職人に怒鳴られました
痴呆症になると余所様の家に帰り警察沙汰になります
十年も百年も同じ姿勢でそこにいるのは樹木です
飛べるもの歩けるものに定住の場所はない
雑踏の中で私に笑いかけた者がいた相手は私の後ろの人だった
山奥から降りてきた男が街の喫茶店に座っていた
街中には獣も人もいなかった
-閑けさや 岩にしみいる 蝉の声-
三百五十年前芭蕉は自分の場を探しに旅に出た
そこで蝉の声に出逢った
山上村人
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